小林伴子 フラメンコ・スペイン舞踊教室・高田馬場駅から徒歩1分
  AMIGO(小林伴子・後援会)
  会報「AMIGO」
     
「セビージャの巨匠ホセ・ガルバンを迎えて」
Vol.09(2003年11月発行より)
今年の夏、コンサートやクルシージョなどのために来日されたフラメンコ界の巨匠ホセ・ガルバンさんに、8月19日アトリエでいろいろお話を聞かせていただきました。(インタビュー:清水久美子・向 晶子)
   
 

今年のヨーロッパは猛暑のようですが、セビージャ(セビリヤ)はいかがですか?

     
ホセ

想像以上に暑くて皆大変です。スペインだけでなく、世界的に昔と随分気候が変わってきていますね。

     
 

セビージャは春祭りで有名ですね。よくテレビで民族衣装を綺麗に着飾った人達が踊っている風景を見ますが、町の人は皆フラメンコを踊れるのですか?

     
ホセ

セビージャの皆が踊れるわけではありませんし、上手なわけでもありません。今ではずっと上手に踊れる日本人の方が多いですよ(笑)残念ながらフラメンコ自体に興味を持ち、アーティストになりたいという人が減っています。

     
 

幼い頃からフラメンコを学び、15歳でプロになられたとか。どのようなことでフラメンコを始められたのですか?

     
ホセ

幼い頃から芸術にいそしんできて、私の場合特に歌の能力が秀でていたのです。ですから、早くから劇場やフラメンコ興行で歌っていました。その後、成長するにつれ変声期もきて、17歳で歌からプロの踊り手に方向が変わりました。

     
  28歳でアカデミアを開設されたとお聞きしています。ご長男イスラエルさんをはじめラファエル・カンパージョ、イニエスタ・コルテス、マリア・デル・マル・ベルランガなど数多くの優秀な踊り手が巣立っているそうですが、アカデミアのことを少しお聞かせください。
     
ホセ 1976年にアカデミアを開講しました。最初は近所の人達が私の踊りを気に入ってくれて、自分達の子供を習わせに連れて来てくれました。

今ではセビージャの人より、日本、アメリカ、イタリア、フランス、イスラエル、ドイツ、メキシコ・・・と世界各国の人の方が多いくらいです。

日本人に関して言えば、沢山の生徒が来ていて、名の通った先生級の方達も習いに来ています。多くの人に自分のアカデミアを気に入ってもらい、私はなんて運がいいのかなと嬉しく思っています。
     
  どのようなレッスンをなさっていられるのですか?
     
ホセ まず生徒の前に私が立ち、10分程ウォーミングアップをします。次にtecnica de pie=サパテアード(足さばき)の練習をします。約一ヶ月で一つの踊りの振り付けを終えます。もちろん基礎力をつけた後で、初級、中級、プロ級・・と吸収力によって進度には個人差があります。
私のアカデミアの生徒は上達が早いですよ。なにしろ、生徒のやる気、熱意を起こさせる注射を打ちますから・・(笑)。アットホームな雰囲気でフラメンコ熱を育むんです。
     
  先程、日本人の生徒も多いとおっしゃっていましたが、日本人の生徒についてはどう思われますか?
     
  遠い異国の地に、仕事を捨て、帰国しても居場所や仕事があるか分からないのに、フラメンコ上達のためにやって来る日本人には敬服します。その上フラメンコに対し、人生への挑戦として頑張る気持と姿勢があり、二重に頭が下がります。この真摯な態度は他のどの国の人々と比べてもひけをとりません。

だからこそ、良き指導者を選ばないといけないと思います。人種によって差別するような先生からは何も得られないし、様々な犠牲を払い、お金を使って来ているのだから、道を誤ってはいけないと強く思います。

ホームシックで寂しい時などは、自宅に招き、なぐさめて、フラメンコへの情熱を再度呼び起こしてやったりもしています。どうして日本人と結婚しなかったかと悔まれるほど(笑)日本人は好きですね。尊敬もしています。
     
  ・・・・・・・・・・・・・・・(会報AMIGOより抜粋(全3ページ中1ページ)
 
 
AMIGO(小林伴子・後援会)会報・「AMIGO」「AMIGO」バックナンバー

小林伴子フラメンコ・スペイン舞踊教室 ラ・ダンサ

〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-8-2 Tel & Fax / 03-3360-6656