小林伴子 フラメンコ・スペイン舞踊教室・高田馬場駅から徒歩1分
  AMIGO(小林伴子・後援会)
  会報「AMIGO」
     
「フラメンコ自己紹介」
Vol.02(1995年1月10日発行より)
 

「青い空、白い家、闘牛、フラメンコ」スペインと言うと外国人が思い浮かべるイメージはそんなものでしょうか。しかし、スペインと一口に言っても、日本の30%増しの国土の他民族国家の“貌(かお)”は多種多様です。

歴史上も様々な民族の侵略の繰り返しだったスペインは、各地方がそれぞれの歴史を表す貌を持っています。北のガリシア地方は、緑の牧草地の広がるイギリスの様な風景です。

中央はごつごつした高地(メセタ)。南のアンダルシア地方こそ、外国人の思い描くスペインです。

   
闘牛とフラメンコもアンダルシアの民族芸能で、アンダルシアから離れた地方に行けば行くほど、闘牛とフラメンコの話題に顔をしかめる人が多くなります。
それぞれの地方がそれぞれの文化に誇りを持っているからです。北のガリシア地方の音楽は、“ガイダ”というバグパイプの様な楽器を使ったりしますし、中央の山地アラゴンには、ホタ・アラゴネッサという、ちょうどワラジと言った様な履物を履いて跳ねながら踊る踊りがあり、スペインではフラメンコと並んで人気があります。
 
さてそこで、私の名刺にある「フラメンコ、スペイン古典舞踊」の説明になるのですがスペイン舞踊はスペインの各地の踊りを指し、クラシコ・エスパニョール(スペイン古典舞踊)はその各地の民族芸能を題材としてアレンジ、作品化したものを指します。

ですから踊りの様式は多岐に渡り、フラメンコの様に靴を踏みならして踊るものから、バレーシューズを履いてバレエに限りなく近いスタイルで踊るエスクエラ・ボレーラの様なものまでも含みます。

フラメンコはスペインの一地方の民族芸能ではありますが、フォルクロリコとしては著しく発展して、技術・芸術的にも進化し世界的に一つのジャンルとして認知されているものなので、フォルクロール群より独立して「フラメンコ」として成立しています。

私の場合はフラメンコの踊り手なので、スペイン古典舞踊の中でもヒールのある靴を履いて踊る分野の“サパートス(靴)”の踊り手、ということになります。
 
フラメンコを他のジャンルと際立たせる特徴と言いますと、踊り手が音を出すということでしょう。踊り手は、手を打ったり、足を踏みならしたり、形だけでなく実際に音を出して、音楽に積極的に参加して行きます。

一見ジャズとタップダンスの関係の様ですが(私はタップダンスの経験がないので間違っていたらごめんなさい。)フラメンコは踊り手が主役の場合、踊り手自身が速度や、きっかけ、ニュアンス等の指示を出しながら演技します。

つまり、オーケストラの指揮者の役割を踊り手が兼ねており、この点が録音などに合わせて踊れる、他のジャンルの踊りとは決定的に違っているのです。また踊り手がグループのスターであっても、歌・ギター・踊りがそれぞれのパートで自己を主張し演技全体をお互いにキャッチボールしながら進行します。

それがフラメンコは『歌・ギター・踊りの三位一体』生きた芸能と言われる由縁です。
 
つづく
 
 
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