| 井上 |
それで本場スペインで本格的にやろうと思ったのですね。
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| 小林 |
ええ、ちょうど前年パリの帰りにスペイン旅行したのですが、とっても楽しくてイメージも良かったのでスペインに行く事に疑問もなく行けたのだと思います。その時は3ヶ月分くらいのお金しかなかったのですが、母が3年分の援助を約束してくれました。
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| 井上 |
一人で外国へ行くというのも勇気がいると思うのですが、一人娘を送り出す「お母さん」も勇気がありますね。
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| 小林 |
ええ、でも私のことを全面的に信頼してくれましたので心強かったです。母は事故のことだけ心配していたようですから。
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| 井上 |
ところで実際にスペインへ行って生活してみていかがでしたか。 |
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| 小林 |
スペイン人は外国人の中では日本人にとって親しみやすい人々だと思います。背格好も小柄だし髪も黒く、食事も馴染みやすい土地柄だと思いますよ。でも、8年間いましたがやはり彼らなりのサインというかニュアンスはなかなか解らないですね。ちょっと京都的と言ったらいいかしら。 |
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| 井上 |
踊りは主に、どこでならったのですか。 |
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| 小林 |
マドリッドです。フラメンコは元々はアンダルシアの踊りですが、マドリッドには優秀な踊りの先生がいます。ほとんどの先生は職業舞踊家なのでシーズンには公演に出かけてしまいますが、シーズンオフになると貸し稽古場で教室を開くのです。そこでいろいろな先生に教わることができるのです。 |
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| 井上 |
先生の中で印象に残った方がいらしたと思うのですが。 |
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| 小林 |
最初に習った「トーマス・デ・マドリー」先生ですね。彼はスペイン人としては大変に律儀な方で、フラメンコの基礎を10カ月間習いました。
彼は私の日本の師である小島章司先生の先生でもあり、日本にもよくいらしています。 |
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| 井上 |
コンサート「赤い靴」にも出演された渋い感じの方ですね。踊りにも厳しさというのか緊張感がありましたね。
スペインには8年間いらした訳ですが、小林さんの取って来た、コンセルバトリオの資格というのはどういうものですか。
小林 スペインは多民族国家なので一口にスペイン舞踊といっても様々です。コンセルバトリオではその様々な土地の踊りが課題になります。免状が5段階あったので、全部終わるまで5年かかりました。
ただし、それを取得しようと思ってスペインへ行ったわけではないので、その間もフラメンコを習いながらタブラオ(フラメンコを見せる店)で踊ったり、舞踊団に杯って各地の公演に出たりしていました。 |
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